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ガチンコ【相撲】/真剣勝負を意味する言葉。実は相撲用語だった?

Vol.14

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今週スポットを当てる業界は【相撲】!

テレビやスポーツ紙などで、「勝負はまさに『ガチンコ』!」といった表現を見聞きすることがある。

この「ガチンコ」を略して「ガチ」というが、これにいたっては若者の多くが日常的に使っている言葉なのではないだろうか。

「ガチンコ」とは、

実は相撲用語で、大相撲(プロ相撲)の世界においては真剣勝負を意味する言葉だ。

由来は、稽古場(けいこば)において力士どうしが激しくぶつかるようすを言葉で言い表したもののようである。

まさに、「ガチン!」と頭からぶつかり合う姿が思い浮かぶような言葉だ。

また、このガチンコという言葉は日本のプロレス界においても用いられている。

その理由は力道山(りきどうざん)にある。

もともと力士だった力道山がプロレスラーに転身したことから、ガチンコという隠語もプロレス界に広まった

のだという。

これから考えると、ガチンコという言葉を世の中に広めたのは力道山ということになるだろう。

一方、ガチンコの反対語は

「チュウシャ」

という。

漢字で書くと「注射」となり、八百長(やおちょう)相撲のことを意味する。

チュウシャという隠語の由来は定かではないが、推測するに、「何かしらの手を加える」という意味合いがあるのではなかろうか。

なお、プロレス界ではガチンコの反対語を

「ブック」

といい、訳すと「台本」となる。

ガチンコと同様、真剣勝負を意味する言葉には

「セメント」や「シュート」

などもある。

これらの隠語には、「ルール無用の試合」といった意味合いも含まれることがあり、プロレスで「セメントマッチ」といった場合には、時間無制限一本試合やノーロープ・デスマッチなどが組まれることもある。

From「なぜ犯人を『ホシ』と呼ぶのか?」

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